元施工管理者が語る、施工管理者としての成長とそのやりがいとは?
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元施工管理者が語る、施工管理者としての成長とそのやりがいとは?

2023年10月27日

「施工管理」と聞いて、みなさんはどんな印象を持つでしょうか?建設業界は知識や技術が問われる仕事で、さらに施工管理の場合は体力も必要になります。そのため「大変な仕事なのでは…?」と不安に思う方もいるかもしれません。しかし施工管理は、モノづくりを一から担う楽しさや、大きな達成感を味わうことのできる仕事です。
そこで今回は、元施工管理者の目線で「施工管理者としての成長とやりがい」をテーマにお話しします。

 


 

施工管理の仕事とは

施工管理とは、建築や土木工事などの現場で、プロジェクトの工程を計画し品質が確保されるように管理する仕事です。管理する項目は主に4つで、スケジュールを管理する「工程管理」、施工のクオリティを担保する「品質管理」、現場の安全対策を行う「安全管理」、そして工事費用を管理する「コスト管理」などがあります。
建設業界の仕事は規模が大きいものが多いため、施工管理者の仕事は責任が大きく、やりがいのある仕事と言えるでしょう。チームと連携しながらプロジェクトを成功に導く役割となります。

建築プロジェクトの生命線

施工管理者の特徴としては、建設現場の作り手を束ねる重要人物であることです。設計者やクライアントの意図を汲み取り、実際に作業を行う作業員たちとの橋渡しを行うため、建築プロジェクトの生命線と言っても過言ではありません。プランの内容を実際にカタチにするためには、さまざまな専門工事業者たちと打ち合わせを行い、綿密な計画が必要になります。だからこそ、施工管理は必要不可欠な存在であると言えます。

 

様々な業種の人々と関われる仕事

建設現場は様々な工種が関わっているため、たくさんの作業員と交流する機会があります。大工、左官工、電気工など、それぞれの工種のプロと会話し、詳しい知識を学びながらモノづくりを行っていきます。建設の世界ではまったく同じ現場はほとんど存在しないため、現場の特色に合わせてチームを編成し、完成まで取り組んでいく必要があります。「チーム作業が好き」「多くの人と交流することが楽しい」という方には向いている仕事と言えるでしょう。

 

元施工管理者が語る施工管理のやりがい

施工管理の仕事は、知識や経験など様々な要素が必要になります。そのため学ぶことも多く、様々なシーンでやりがいを感じることができる仕事です。以下では、元施工管理者が考える施工管理の5つのやりがいについて解説します。

ビジョンを現実に変える喜び

施工管理者のやりがいの一つは、設計図や計画をカタチにするプロセスを見ることができる点にあります。設計図をベースに施工詳細を検討し、それが実際に現場で進んでいく様子をみるとやりがいを感じます。また、建築や土木はカタチに残る仕事なので、完成した現場を見たり実際に使ったりすると、自分の手がけた成果を誇りに感じるでしょう。

 

建設プロジェクトの成功による達成感

施工管理者は、プロジェクトの成功に向けて日々奮闘しています。工程管理や品質管理などが順調にいき、実際にプロジェクトが完了した時の達成感は大きな魅力です。クライアントから感謝の言葉を伝えられた時は、「頑張ってよかった」と大きな達成感を得られるはずです。

 

チームとしての成果と協力できる喜び

施工管理は、複数の職種や工種と協力して進めることが多いため、仕事の中で協力し合い、チームとしての一体感を感じることが多々あります。プロジェクトが成功した際には、一緒に仕事をした仲間との成果を喜び合うことができるため、チーム作業が多い仕事ならではの喜びを感じられます。

 

新しい挑戦ができる

建設プロジェクトは毎回異なり、全く同じものはありません。だからこそ大変な一面もありますが、施工管理者は常に新しい挑戦に直面するため、問題解決や工夫を行いながら成長していくことができます。マニュアル業務ではない変化に富んだ仕事だからこそ、刺激的でやりがいを感じることが多くあります。

 

大規模プロジェクトにも関われる

担当する現場によっては、大規模な商業施設やインフラ系の大きなプロジェクトに関わることがあります。建設業界はスケールの大きな仕事が多く、挑戦できる可能性が広いです。その分大変なこともありますが、努力した先にあるやりがいも大きくなります。社会に貢献できる大きな仕事に携わることができる点が、魅力的な要素のひとつであると言えるでしょう。

 

安全と品質へのこだわりを発揮できる

施工管理者は、現場の安全確保と品質管理に重要な役割を果たします。人々が安心して利用できる建物や構造物を作るためには、1mmの誤差にも正確に対処し、高品質な施工を提供しなければなりません。他の仕事では、仕事の正確性よりもスピードが重視されることも多いですが、施工管理は「正確性」が問われる仕事です。「こだわりを持って仕事がしたい」と考えている方には適した仕事と言えるでしょう。

 

施工管理の経験が自身の成長につながる理由

施工管理は、建設に関する知識だけでなく、コミュニケーション能力やリーダーシップ能力など、様々なスキルが必要になる仕事です。そのため、施工管理の仕事を通じて得た経験は将来的に様々なシチュエーションで役に立ちます。以下では、その理由について解説します。

リーダーシップを発揮できるようになる

施工管理は、プロジェクトの進行や現場の指揮を担います。そのため、多くの作業員を束ねるためにリーダーシップを発揮しなければいけない場面が多々あります。リーダーシップは経験によって培われるものなので、最初は上手くいかずに悔しい思いをすることもあると思いますが、続けていくにつれて自分なりのリーダーシップが養われていきます。自らの行動や判断がチームに影響を及ぼすと考えると責任感もある役割ですが、その責任感を持つことが成長につながると言えるでしょう。

 

コミュニケーションスキルが向上する

施工管理者は、現場スタッフ、上司、クライアントなど多くの関係者とコミュニケーションを取ります。円滑なプロジェクト進行のためには、的確なコミュニケーションが欠かせません。聞く力・伝える力を磨き、相手の理解に応じたコミュニケーションができるようになります。また、このスキルはどの業界・職種でも役立つスキルです。将来、転職することになったとしても、施工管理を通じて得たコミュニケーションスキルは、一生の財産になるでしょう。

 

専門知識と技術的理解が深まる

施工管理者は、設計図への理解や施工方法の検証を何度も行います。そのため工事の専門知識が自然と身につき、自分の中の知識の引き出しが増えていきます。また、経験を通じて現場のトラブルにもスムーズに対処できるようになるので、年数を重ねるごとに施工管理職の面白さに気付けるようになるでしょう。建築や土木工事などの専門分野に詳しくなることで、自信を持って業務に取り組めるようになります。

 

共に切磋琢磨する仲間ができる

施工現場はチームで行う仕事です。仕事仲間と一緒に現場を進め、トラブルを乗り越えていくことで関係者との絆が深まります。仕事の中での協力や協調は、人間関係やコミュニケーションスキルにもプラスに働き、自身の成長を促します。協調性が磨かれることにより、新しい環境で挑戦するときも物怖じせずに取り組むことができます。

 

様々な現場を経験できて視野が広がる

施工管理者は様々な現場に携わる機会があります。これにより、建築や土木工事の多様なプロジェクトに関わることで視野が広がります。異なる現場での経験は自身のキャリアパスや将来の可能性にも影響を与えるでしょう。同業他社はもちろんですが、別の職種へ転職する際も現場での経験は有利に働きます。

 

施工管理はやりがいのある職業

施工管理は大変と思われがちですが、実はそれ以上にやりがいのある仕事です。大きな現場に関わることで学びが深まったり、様々な人との交流によって視野が広がったりします。また、施工管理の仕事はプロジェクトマネジメントの要素が強いので、他の業種へ転職する際にも重宝されるスキルです。「チーム作業が好きな方」「リーダーシップのある方」「モノづくりが好きな方」には適しているといえるでしょう。
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