土木施工管理技士2級合格のための勉強方法!第一次・第二次検定別に解説
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土木施工管理技士2級合格のための勉強方法!第一次・第二次検定別に解説

2023年6月16日

施工管理技士は、建設業界でも需要のある資格のひとつです。土木工事の施工管理に携わる方にとっては「土木施工管理技士」の資格が必要なこともあるので、まずは「2級」の取得を検討する方が多いかもしれません。しかし、2級土木施工管理技士の試験は難易度が高いので、業界経験者の方でも試験対策をしなければ合格は厳しいでしょう。
そこで今回は「土木施工管理技士2級合格のための勉強方法」と題して、第一次・第二次検定別で勉強方法を解説します。受験を検討されている方は、ぜひ最後までご覧ください。

 


 

2級土木施工管理技士 第一次検定の試験内容

2級土木施工管理技士の第一次検定は、学科試験です。出題方法は、四肢択一のマークシート方式で出題数は61問あります。その中から40問を選択して、マークシートに回答します。問題の内容は土木工学施工管理法法規などのさまざまな知識が問われます。
試験の特徴としては、「出題の中から回答する問題を選べる」という点で、わからない問題があっても別の問題に回答できれば問題ありません。ただし、実務ではあまり聞かない問題も出題されるため、計画的に勉強を進めて受験対策をすることが大切です。

2級土木施工管理技士 第一次検定の勉強方法

以下では、2級施工管理技士の第一次検定にオススメな勉強方法を紹介します。

過去問を繰り返し解く
一つ目は、繰り返し問題を解くことです。これは自身の得意・不得意な問題を把握するために役立ちます。先ほどの通り、2級土木施工管理技士の第一次検定は、実務にはあまり関係のない知識が問われるケースも多々あります。だからこそ、繰り返し問題を解いて、重点的に勉強しなければいけない部分を把握することは大切です。
また、繰り返し解くことで「回答するスピードを早める」「問題形式に慣れる」といったメリットもあります。テキストで勉強を進めるだけでは、本番のテストで緊張してしまうこともあるでしょう。勉強をしているタイミングで試験の解答方法に慣れると、安心してテストに挑めるようになります。

 

点数取れる科目に集中する
二つ目は、点数の取れる科目に集中することです。2級施工管理技士の第一次検定は出題された中から、自分が回答したい問題を選ぶことができます。つまり、自分の得意な分野や、点数の取れる科目を把握して回答すると合格率が格段に高まります。そのため試験対策を行う時点で、点数の取れる科目を重点的に勉強することをオススメします。
苦手分野を克服することも大切ですが、得意分野を伸ばすことを意識して対策を進めると、モチベーションが維持できて勉強を続けることが可能です。まずは、点数の取れる科目をピックアップして、得意分野から勉強を始めましょう。

 

2級土木施工管理技士 第二次検定の試験内容

2級土木施工管理技士の第二次試験は、実地試験です。出題されるテーマに沿って、自身の経験を述べながら回答する記述式問題になります。そのため、現場に関する知識に加え、施工管理者としての経験が試されます。出題数が少なく、時間制限もあるため、一つの問題で正確に回答することが大切です。その中でも「経験記述問題」は、伝えるべき要点を抑えて簡潔な回答を心がけましょう。

2級土木施工管理技士 第二次検定の勉強方法

以下では、2級施工管理技士の第一次検定にオススメな勉強方法を紹介します。

自分の経験をまとめる
一つ目は、自分の経験をまとめて書き出すことです。第二次検定は、第一次検定と違い「記述式」なので、言葉を忘れてしまうと回答できません。自分が担当した物件の概要(工事内容・作業員の人数・竣工年月など)や施工中のポイントなどを書き出して、自分の経験を振り返ってみることをオススメします。そのときに重要になるのが、出来るだけ「具体的」に説明することです。使用部材や施工方法は正式名称で正確に記述し、可能であれば数字なども交えて、詳細な情報が伝わるように書くことを意識しましょう。とくに部材の名称は現場で略して使っていることも多いので、正式名称を用いてまとめる必要があります。
準備をせずに突発的に回答してしまうと、些細な部分で減点になってしまうので、一度書き起こして、文章を客観的にチェックしましょう。

 

暗記部分は繰り返し勉強する
二つ目は、暗記部分は繰り返し勉強することです。施工部分や安全管理の詳細などを説明するときは、具体的な数字や用語を交えて説明しなければいけません。概要は伝えることができても、詳細部分はきちんと覚えなければ解答ミスに繋がります。正確な情報を伝えなければいけない部分は繰り返し勉強をして、暗記することをオススメします。
また、記述式の問題だからこそ、書いて覚えることが大切です。咄嗟に「漢字を忘れてしまう」ということも起こり得るので、ふだん使わない用語などは書いて覚えるようにしましょう。

 

2級土木施工管理技士の効率良い勉強方法

続いて、2級施工管理技士の資格取得に向けて、効率の良い勉強方法を3つ紹介します。

通信講座を受講する

独学は不安な方や短い時間で効率よく勉強したいという方は、講習や通信講座を活用することをオススメします。最近では、自宅や職場から勉強できるオンライン講座なども増えてきています。講習や講座を受講すると教員に質問ができるので、わからない部分をしっかり理解した上で勉強を進めることができます。コースや期間は学校によって様々なので、ご自身にあったものを選びましょう。

 

テキスト・過去問を利用する

効率よく勉強を進めたいけれど、あまりお金はかけたくないという方には、テキストや過去問を使って独学する方法がオススメです。2級土木施工管理技士に関する問題集や過去問は書店で購入することができるので、自分のレベルに合ったものを選んで勉強を進めると、学習費用を抑えながら対策することができます。テキストはさまざまなものが販売されていますが、出来るだけ最新のものを選ぶようにしましょう。最新のものは昨年の出題の傾向を踏まえて、練習問題が組まれているので効率的に勉強を進めることができます。
2級土木施工管理技士は国家資格なので試験の難易度は高いですが、テキストに沿って対策を行えば独学でも合格は狙えます。また、テキストが一通り終わったら、過去問を使って実践的に勉強を進めていきましょう。

 

学習アプリを活用する

仕事が忙しく、スキマ時間に勉強がしたいという方には、アプリを使った学習方法が良いでしょう。2級土木施工管理技士の試験対策としてオススメなのが、『2級土木施工管理技士 過去問コンプリート』です。スマートフォンひとつで勉強を進めることができるので、通勤時間や移動時間を有効活用できます。
また、各問題に解説が表示されるので、間違った部分を振り返りながら勉強を進めることができます。スキマ時間に勉強したい方はもちろん、机に向かって勉強することに気乗りしない方にもオススメです。

 

2級土木施工管理技士合格のためにやってはいけないこと

最後に、2級土木施工管理技士合格のためにやってはいけないことを3つ紹介します。

基礎固めをしない

一つ目は「基礎固め」をしないことです。とくに、施工管理として経験年数が豊富な方の場合、あまり勉強をせずに試験に挑むケースが多いですが、オススメはしません。2級土木施工管理技士は1級と比較すると難易度の低い資格ではあるものの、問われる内容は専門的な知識が多く、初見で回答するのは難しいと言えるでしょう。どんなに知識が豊富な方でもテキストなどを使って対策を行い、基礎を固めてから試験に挑むようにしましょう。

 

時間がない中で勉強する

二つ目は「時間がない中で勉強する」ことです。試験日が事前に決まっているからこそ、勉強期間は計画しやすいはずです。「対策に必要な勉強時間」「1日にどのくらい進めることができるか」を計画した上で、勉強を進めていきましょう。

 

経験記述を自己流で書く

三つ目は「経験記述を自己流で書く」ことです。経験記述には書くべきポイントがあり、それを簡潔に伝える文章が必要です。自己流の文章では重要事項の抜け漏れが発生しやすく、合格に至らないケースもあります。回答の仕方はテキストや講座などで学ぶことができるので、まずは事前に準備して模範解答と見比べてみましょう。

 

まとめ

2級土木施工管理技士は、建設業界で重宝されている資格です。経験年数の浅い方でも様々な仕事が行えますし、昇進や転職などのスキルアップに役立ちます。建設業界に興味がある方や、より専門的な知識を身につけたい方は、2級土木施工管理技士の資格取得に挑戦してみてはいかがでしょうか。

 


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