設備保守とは?保全やメンテナンスとの違い、活かせる資格について解説
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設備保守とは?保全やメンテナンスとの違い、活かせる資格について解説

2022年4月7日

工場には様々な機械や設備がたくさんあります。その機械が「突然動かない」となってしまうと企業にとっては大きな損失です。だからこそ日々の業務に支障が出ないように、定期的な保守が必要になります。
そこで今回は「設備保守」について、業務の詳細や活かせる資格について紹介します。設備業界へ転職をご検討中の方はぜひ最後までご覧ください。

 


 

保守・保全・メンテナンスの違い

そもそも設備保守とは、設備や機械が壊れる前に点検し、今後故障の原因となる部分をあらかじめ修繕することを指します。
そのほかにも「保全」や「メンテナンス」という言葉も使われますが、意味としては同じです。以前は壊れた箇所を元通りにする作業が「保全」で、壊れる前に修繕する作業が「保全」「メンテナンス」と言われていましたが、最近では同義の言葉として使われることが増えました。

設備保守にあたり大切なことは「定期的に点検し、壊れる前に修繕する」ことです。工場の設備を例に挙げると、ひとつの工程をとっても様々な機械が使われています。しかしその中の1台に不具合が生じると、その工程を担うラインが停止します。企業にとっては痛手ですし、損害賠償請求などの大事にもなりかねません。
つまり、設備や機械が停止することはその工場にとって最悪の事態を意味するのです。そのため定期的に設備保守をし、最小の不具合に抑えることが重要となります。

 

設備保守で活かせる資格

安定した稼働を目指すために必要不可欠な設備保守。実は様々なスキルが活かせる仕事でもあります。そこで以下では、設備保守で活かせる資格について紹介します。

機械保全技能士

「機械保全技能士」は、工場の機械が正常に稼働するよう保全を行う職種を対象とした国家資格です。この資格を取得するためには、機械保全技能検定に合格する必要があります。
機械保全技能士の資格保有者は、機械保全に必要な技能や知識を有した専門家です。機械保全に関する技能や知識を客観的に証明できるため、転職やキャリアアップにも役立つでしょう。

 

第一種・第二種電気工事士

「電気工事士」は、電気工事の作業に従事するために、電気工作物の工事に関する専門的な知識と技能を有する者に与えられる国家資格です。
第一種と第二種の違いは、対応できる業務の範囲にあります。第一種は最大電力500キロワット未満の工場やビルなどの工事ができます。一方で第二種は一般住宅や店舗などの600ボルト以下で受電する設備の工事に対応可能です。
設備保守と電気設備工事は関連していることが多いので、電気工事も行える作業員は重宝されます。機械保全技能士と合わせて取得するとよいでしょう。

 

消防設備士

「消防設備士」は、消火器やスプリンクラー設備などの消火設備、自動火災報知設備などの警報設備、救助袋などの避難設備の設置工事、点検整備を行うことができる国家資格で、工場の防災設備の保守が担当できます。
上記と比較すると優先順位の低い資格にはなりますが、転職や就職の際に有利になりますので、取得して損はない資格と言えるでしょう。

 

設備保守で活かせるスキル・特徴

最後に設備保守として活かせる主なスキルや特徴を以下にて紹介します。

  • 図面の読み込み能力
  • 細かなチェックを怠らない
  • 臨機応変に対応できる

 
設備保守はすでに納品されている機械をチェックして、トラブルが起こりそうな箇所を先読みする仕事です。
故障や不具合があった場合は、図面も原因を特定する手がかりになります。そのため設備の本体図面や電気図面、配管図面など、様々な図面が読み込めると原因究明がしやすくなるでしょう。
また、細かな部分まで確認作業ができると、大きなトラブルが回避できます。細部までチェックを怠らない、こまめな方に向いている仕事と言えるでしょう。
そして現場では、様々な事態に遭遇することもあります。状況を冷静に判断し、臨機応変に対応できる人にも向いている仕事です。

 

まとめ

設備保守は、機器や設備を安定的に稼働させる上で必要不可欠な作業です。また、設備保守は、様々な資格が活かせる仕事でもあります。前職の経験を活かして転職を考えている方や保守業務に興味のある方は、上記で紹介した設備保守業務に活かせるスキルをお持ちの方はぜひ挑戦してみることをオススメします。

 


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